ハイヤー運転手は、お客様を安全に目的地までお届けするという目的はタクシーと同じですが、完全予約制で、会社の役員やVIPを相手とすることもありホスピタリティが求められるお仕事です。そんなハイヤー運転手の年収とは、どれくらいでしょうか?こんかいは、ハイヤー運転手の年収や年収を上げる方法と共に、同じ運転手でも副業としてもオススメな自家用自動車運行管理業の送迎運転手についてもご紹介します。車を運転するお仕事をお探しの方、副業で稼ぎたいとお考えの方は、是非参考にしてみてくださいね。
【ハイヤー運転手の仕事内容と年収】
<ハイヤー運転手の仕事>
冒頭でご紹介したように、ハイヤー運転手は貸し切りの運転手付き乗用車を運転し、タクシーと同じようにお客様を目的地まで運ぶお仕事です。しかし、タクシーのように街中でお客様を探すことはせず、完全予約制で営業します。車両は、高級なものが使われいることが多いです。役員やエグゼクティブ、海外VIP等を送迎するときに使われるため、運転技術や地理に関する知識はもちろん、高い接客スキルが求められます。
また、ハイヤー運転手になるには、タクシー運転手同様に二種免許が必要です。
ハイヤー運転手の中でも、毎回違うお客様の対応をする車庫番と呼ばれる仕事と、固定のお客様の対応をする専属と呼ばれる仕事があります。
*車庫番の1日の仕事の流れ
出社したら、まずは車両点検を行います。点呼の後、一日の業務確認を行い、出庫します。
1日に2~3件のお客様の送迎を行い、それぞれの間は待機時間をとなります。
全てのお客様の送迎が終われば帰庫し、洗車をして退社します。
会社によって出社時間は異なりますが、7:30~8:00頃に出社し、18:00頃に帰庫するということが多いでしょう。
*専属の1日の仕事の流れ*
出社したら、まずは車両点検を行い、お迎えの時間に合わせて出庫します。役員運転手の場合であれば、まずはご自宅から会社まで送迎を行い、打ち合わせや会食などの時間までは待機時間です。会食がある場合は会食先までお送りした後、待機し、会食終了後にご自宅までお送りしてから帰庫します。洗車をしてから、退社します。。
担当のお客様によって出社時間は異なりますが、6:30~7:00頃に出社し、会食がない場合は19:00頃、会食がある場合は21:30~22:00頃に帰庫するということが多いでしょう。
<ハイヤー運転手の年収>
ハイヤー運転手の年収は、経験やスキル、勤務エリア等によって異なりますが、400万~700万円程度です。平均値では、500万円程度となるでしょう。固定給+歩合制という給与形態が多いですが、専属になると固定給となります。大手ハイヤー会社では、ボーナス支給や退職金支給がある場合もあります。
タクシー運転手の平均年収は300万円程度ですし、ボーナスや退職金が支給される会社はほとんどありませんので、タクシー運転手と比較して、ハイヤー運転手の方が年収が多く安定しているといえます。
<ハイヤー運転手の年収を上げるには?>
*他の運転手と差別化できるスキルを身に着ける
他の運転手と差別化できるようなスキルを身に着けることができれば、お客様からご指名をいただける機会が増え、収入のアップが期待できます。また、専属運転手となれば、より安定した収入を得ることができるようになるでしょう。
ここでは、どのようにスキルを身に着けるのかをご紹介します。
・経験を積む
ハイヤー運転手は、ただ目的地にお客様を送り届けるだけではなく、お客様へ質の高い接客を提供しなければなりません。また、お客様の満足度を高めるためには、全てのお客様に同じ対応をすれば良いというわけではありません。一人一人のお客様にあった対応をすることが求められます。そのためには、様々なお客様の接客を経験することが必要です。
・知識を付ける
ハイヤーの場合、目的地の到着時間が決まっており、それには絶対に遅れてはなりません。そのため、交通情報を的確に把握するとともに、混雑時の抜け道などにも精通している必要があります。タクシーの運転手以上に、地理に関する知識を身に着けていくことが、年収アップに必要な要素といえます。また、観光などで利用されるお客様には、そのエリアの深い知識を身につけることが求められます。
・英語力をつける
海外からのVIPや観光客などが増加している今、英語が話せる運転手は非常に重宝されます。言葉が通じなくても、安全に目的地まで送り届けることは可能ですが、疑問や不安を運転手とのやり取りで解決できれば安心ですし、ちょっとした会話ができればより快適な移動時間となるでしょう。英会話を勉強するのはもちろん、語学力を所いう明するためにTOEICなどの英語の試験を受けても良いですし、東京であればTSTiEと呼ばれる東京ハイヤータクシーが認定する乗務員専門の資格をとるのも一つです。まだまだ、この資格を持っているハイヤー運転手は少ないので、評価を高めることができるでしょう。
*転職する
年収を上げる方法として、転職をするという方法も考えられます。固定給と歩合の割合や歩合のルール、賞与の有無や福利厚生など、同じハイヤー業務を行っている会社でも待遇は大きく異なります。転職をすることで年収が上がる可能性があります。
会社を変える以外に、専属運転手として引き抜かれるという可能性もあります。ハイヤー運転手としての仕事ぶりを評価してもらい、信頼を得ることができれば、より高い年収で専属運転手となれるかもしれません。
【副業でも稼げる!一種免許のみで始められる自家用自動車運行管理業の送迎運転手】
ハイヤー運転手になることを考えている方に、オススメしたい運転手職種があります。それが、家用自動車運行管理業の送迎運転手です。ハイヤー運転手と大きく異なるのが、二種免許不要で始められる運転手業務であることです。未経験からチャレンジする方が多いですし、現在一種免許しか持っていない人でも、すぐに始められるお仕事であるといえます。
<自家用自動車運行管理業務の送迎運転手の仕事>
所属する企業によって多少違いはありますが『送迎車両の運転』『利用者の乗降対応・人数確認』『車両の清掃・管理』『日報作成』などが主な業務です。
ハイヤーやタクシーと異なるのは、運転する車両がお客様の所有車であることです。介護・医療施設などの送迎車、保育園・幼稚園などの送迎車、役員や従業員の送迎車、ホテルの送迎車などがあります。
基本的には、決められた運行ルート、運行スケジュールに従って運転を行い、その日の仕事終わりに清掃や日報作成をして業務を終了します。
<自家用自動車運行管理業務の送迎運転手の年収>
自家用自動車運行管理業務の送迎運転手の働き方は、正社員、アルバイト、業務委託など様々です。
正社員として就業する場合であれば年収は300~500万円程度で、400万円程度が平均値となるでしょう。アルバイトなどの場合、時給で1200~2000円、日給1万2000円~2万円、1件当たり3000~1万円といったように、様々な給与形態があります。運行管理者になれば、年収400~600万円程度も目指せるでしょう。
本業がある方も副業として行うことができる仕事なので、隙間時間を活かしてうまく稼ぐことができれば、総年収を大きく引き上げることも可能です。また、フルタイムで働くことを希望していない人にとっても、自分のスケジュールや欲しい金額に合わせて仕事を引き受けることができますし、車の運転が好きな方であれば、飲食店などでアルバイトをするよりも負担が少なく、効率よく稼ぐことができるでしょう。
<自家用自動車運行管理業務の送迎運転手の働き方>
自家用自動車運行管理業務の送迎運転手の仕事のもう一つの特徴が、副業でも行えるということです。本業の空いた時間を上手く活用することによって、プラスアルファの収入を効率的に得ることができます。副業ではなくとも、フルタイム以外の仕事を探している方にとってもオススメの仕事です。
空いた時間に自家用自動車運行管理業務の送迎運転手の仕事を受けることで、より安定した生活を送ることができる可能性があります。
*スマイルトランスポーターズ所属運転手の事例*
実際にスマイルトランスポーターズ社に所属して活躍いただいている運転手の事例をご紹介します。事例を参考にし、ご自身が働く際のイメージを膨らませていただければと思います。
・T運転手(男性・50代) 昨年の運転士としての収入=450万円
本業はインターネット販売業で、通常は販売品の買い付け、送付作業、販売サイトへの掲載作業をおこなっています。これらの作業の多くは時間の融通が利き、時間の調整も比較的簡単にできるので、余った時間を使い、自家用自動車運行管理業の送迎運転手として稼いでいます。また、販売サイトへの商品掲載作業は、待機時間中にもスマートフォンから行うことが可能です。そのため、待機の長い仕事や、仕事と仕事の合間にできる短い仕事などを中心に担当しています。
もう、この2足わらじでの生活も20年前後になり、自分の生活に合ったお客様の運行を中心に、効率よく売り上げをあげることができるようになりました。運転手としての輸入も年々上がってきており、順調な生活の基盤となっています。
さらに、自家用自動車運行管理業の送迎運転手としての収入は、本業の仕入れとして運用することができ、本業の取扱量が増えるという好循環も生まれています。
・N運転士(男性・60代) 昨年の運転士としての収入=350万円
大手企業を早期リタイヤ後、趣味の登山や旅行を生活の中心に置いて人生を楽しもうと考えました。生活の基本は企業時代の貯蓄で賄うことができますが、人生をより楽しく過ごしていくため、また、少し贅沢をするために、アルバイト等をして余暇分のお金を稼いでいました。そんな中、元々運転が好きで自家用車等での運転経験も豊富だったため、数年前に運行管理業に出会い、今ではこの仕事を中心におこなうようになりました。
スポット運行業務を担当しているため空いている時間のみを使って仕事ができ、長期の旅行や登山旅行など、一番良い季節やタイミングで自由に楽しめています。また、運行管理業は、普通のアルバイトより効率的に収入を得ることができることが魅力です。
様々なスキルが必要ですが、元々が企業人勤めをしていたので一般常識は心得ていましたし、運転経験も豊富にありましたので、安全運転研修を中心とした基本的な研修で仕事を開始できるできました。序盤よりある程度の仕事を受けることができましたが、ここ数年はかなりの量の仕事を受け持ち、効率的に売り上げを上げることができています。
自分でスケジュール表を作って会社に開示して予定を共有し始めたことで、より効率的に仕事を受けることができるようになりました。最近では、運行管理業が生活の中心的な位置になり、リタイヤメントライフをより一層楽しむ為、もうひと頑張りしたいと考えています。
【まとめ】
ハイヤー運転手の仕事は、二種免許と質の高い接客スキルが必要ではありますが、タクシー運転手と比較して年収は高く安定している仕事であるといえます。経験や知識を身に着けることで、年収のアップも期待できるでしょう。その一方で、二種免許の取得が必須であることや、未経験からスタートするのは難しい側面があります。
二種免許は持っていないものの運転が好きな方や、自分のペースで働きたいと考えている方であれば、自家用自動車運行管理業の送迎運転手の仕事もオススメです。
スマイルトランスポーターズでは、送迎ドライバーを募集しております。未経験の方でも丁寧にサポートいたしますので、少しでもご興味のある方はまずはお電話ください。「ドライバー(運転手)の募集で電話しました。」とおっしゃっていただければ、担当者におつなぎいたします。
ご質問だけでも構いません。どうぞお気軽にご連絡ください。